コラム
小竹広光のコラム
行政書士試験を受けるに至った事情と思い出
行政書士 小竹のコラム |
---|
行政書士試験を受けるに至った事情と思い出 |
行政書士試験を目指した動機は「何か資格くらい取っておきたい」ということだけでした。 当時、私は何らの学歴も免許すらも無く、子供2人と住宅ローンを抱えて、しかも30代も後半。 法律事務所の職員というのは、一般の株式会社と違い、弁護士に不慮の事故や病気など、何か問題が生じれば、他の者が代替することが出来ませんので、いつでも失業者になってしまう、非常に不安定な立場です。 よって、将来への危機感だけは満点でしたので、 せめて資格を取得すれば、少しは自分自身の自信にも繋がるかな? 司法書士ではハードルが高過ぎるから、まず初めは行政書士かな? 、、、なんていう、とてもいい加減な感じでした。 正直、勝手に「行政書士では食っていけない」と思っていましたので、独立するとかは、全く考えていませんでした。 ましてや、僅かなお小遣いなので、スクール通うどころか、本を買うのも大変。 専門書って、高いんです(笑)。 勉強する時間は、子供が寝付いた後の数時間と、出勤の往復のみ。 しかも、専門書は難解な用語ばかりで、何回読み返しても意味が解らない日々。 何度、本を壁に投げつけたことか、、、。 そして、、、、。 「そうか。 分かったぞ!つまり俺には法律の勉強は向いていない、ってことだ! なるほど!、、、??。 いやいや、ダメだ。 そうやって、俺の人生、今まで、言い訳して逃げ出してばかり来たんだ。 今回こそ、きちんとやり遂げないと、、、、、、、、、、、、、、、、、、。 」 そんな自問自答を繰り返していました。 試験当日も、妻からは「本当に試験行くの?全然まだ、勉強足りないから行くのやめなよ!」との反対を押し切っての出発。 会場近くで、どこかの資格スクールが配っていた小冊子「直前チェック10問」をもらって喫茶店に行ったら、○×2択の10問なのに、奇跡の全問不正解。 「俺、何を勉強してたんだろう?○×を全問外すって、デタラメに回答しても不可能なくらいの難題をクリア?だぜ。 今日来たのは、やはり間違いだったかも。」 等と、悶々としながら試験に突入。 そうしたら、奇跡が。 「え?これ、知ってる。ここも解るぞ。え?え?マジ?もしかしたら、結構、いけてるかも?」 ホント、たまたま運が良かったのだと思いますが、合格発表を見に行ったときは嬉しかった。 こんなこと書くと、この行政書士、大丈夫か?なんて誤解されるかもしれませんので、補足します。 実際、どの行政書士も、合格がたまたまなのは、間違いありません。 毎年、出題箇所は違うのですから、受かった人間でも、続けて翌年も受かるか?といったら、自信持って返事できる人はほとんどいないはずです。 もちろん、出題範囲は広いので、それ相当に勉強に時間を取る必要はありますが、ただ、結局のところは、 最後まで諦めないこと、継続すること、これが全てかと思います。 もちろん、勉強しなければ、このような奇跡?にも巡り会えない、ということです。 あまり行政書士の友達が少ないので(笑)、同士が増えることは、心から歓迎します。 |